

INTERVIEW
マンションの部屋に
明かりが灯り、
日常が動きだす。
最高の達成感です。
まちづくりに興味があり、人の暮らしを支える仕事に自ら裁量を持って取り組んでみたい。そう考えた日下田は、就職活動のなかで大成有楽不動産の分譲マンションを訪問。周辺の景観に溶け込み、まちと調和している「オーベル蘆花公園」の佇まいに心を動かされ、入社を決めたという。物件の企画から着工、販売まで、分譲マンション事業の全工程に責任を持てるよう、一歩ずつ自分で考えながらチャレンジする仕事が始まった。
N. Higeta
入社後の歩み
マンション事業部に配属後、先輩・上司の指導のもとに分譲マンション「OBER(オーベル)」シリーズの企画から建設、販売までの一連の業務をOJTで学ぶ。2年目からは、物件担当者として一人でマンション事業の推進を担当。なかでも建設工事の着工から引き渡しまでの工程・コスト管理に注力した。社外の設計会社、施工会社、販売会社のメンバーと共に力を合わせて動く大切さを学びながら、社内の建設部などの専門部署とも密接に連携。「こんなマンションをつくりたい」という自分の想いを、一つ一つの課題に着実に取り組むことで形にしていく経験を積み重ねる。

02
私のキャリアパス
自分の殻を破ってなんでも吸収
マンション事業の全体像を知るために、OJT担当の先輩や上司に同行させてもらい、新築分譲マンションのさまざまな開発現場を訪問することから始めました。とはいえ当時は、それぞれの業務にどんな意味があるのかなどを深くは理解しておらず、求められるタスクに必死に取り組んでいただけだったようにも思います。それでも当社が、新築分譲マンションの企画をどのように具体化させていくのか、どのように建設工事を管理し、販売活動を支援していくのかを少しずつ学んでいきました。
マンション開発業務には、担当者によっていろいろな仕事のやり方があり、こだわりがあります。1年目の私は、自分の殻を破って分からないことはどんどん質問するように心がけました。いろいろな物件を見て、先輩のやり方をできるだけたくさん知ろうとしました。
一棟まるごとマンションを任されて
2年目に入ると、自分の担当物件を持たせてもらいました。ある70戸を超えるマンションで建設工事が始まるので、社内の建設部と連携して施工品質やコスト、工事全体の進捗をマネジメントし、竣工引き渡しまで自分が責任を持つ立場で関わることに。
マンション開発は、設計・施工・販売にいたる幅広い業務で成り立っています。設計会社、施工会社、販売会社など、数多くの社外関係者と連携し、細やかに意思の疎通をはかりながら業務を進めなければなりません。特に工期が半年以上にも及ぶ施工現場では、想定外のトラブルやアクシデントが起きやすくなります。工事の途中で地中に障害物が見つかった、当初定めたものより適切な工法が見えてきたなど、軌道修正が必要になることも発生します。大小さまざまな課題が浮上する度に、どう対処するのがベストかを施工関係者と率直に話し合える関係を築き、住む人にとって安心安全な建物を供給することの大切さを学んだ時期でした。
建物が人々の「日常」になる歓び
マンションが無事竣工した後、初めて引き渡し業務を担当したことも貴重な経験でした。販売会社に一括で引き渡すケースでは契約金額も大きく、「入社2年目の私が、マンション事業のこんな重要な局面にメイン担当として関わっている」と感慨深いものがありました。ですが、それよりも忘れがたい記憶となっているのは、そのマンションに人が暮らしているシーンに接したこと。引き渡し後のある夕方、現地を訪ねると、工事期間中から自分たちが何度も足を運んできた建物にいくつもの明かりが灯り、生活の温もりが感じられたんですね。すでに人々が暮らし、新しい日常が始まっていることが実感されて、じわじわと達成感がこみ上げてきました。
マンション事業は建物の完成がゴールではありません。人々の暮らしと共に時間を重ね、安心して暮らせる場を提供し続けることこそ、大成有楽不動産が目指す不動産ビジネスの社会的な価値であると思っています。
販売不調をどう乗り越えるか
竣工後、コロナ渦の影響もあって売れ行きが鈍化していた物件を担当した経験からも、多くのことを学びました。このときは販売会社のリーダーと販売チームのメンバー全員と協力し、1年近く試行錯誤を重ねることで、完売のめどを立てることができました。
通常、当社では建設工事が始まった段階で販売活動をスタートします。その際、私たちが「重要事項説明書」などの書類を作成し、このマンションをどのように販売するのか、どんな資料を使ってどう魅力を訴求するのかなど、販売チームと共に勉強会やロールプレイングを実施します。このときは販売不調を乗り越えようと、時期を変えて複数回の勉強会やロープレを実施し、ベテランの販売リーダーと共に知恵を絞って、販売メンバーの接客における得意な部分を伸ばし、不得意な部分を見つめ直すような接客方法を試行錯誤しました。
大切なのは、「共に動く」姿勢
販売スキームに限らず、マンション開発の各工程で「こうすればうまくいく」といった魔法の方法はなく、よく考えて目の前の課題を一つずつクリアしていくことが、最終的によい結果につながると感じています。仕事で関わる関係会社のリーダーは、私などよりも数十年豊富な経験を持つベテランです。そのような目上の方々に自分の想いを伝え、ワンチームとして行動していただくためには、「共に動く」という姿勢が大切です。まだまだ経験値の少ない私が、不動産ビジネスのなかで成果を生み出す一つの働き方として、共に力を合わせて動く、というスタイルが確立できたかなと思っています。どのような局面でも当社が目指している品質基準や仕様を満たすことは前提として、今後も常に現場に寄り添う担当者でいたいと考えています。
幅広いアセットを扱える
プロを目指して
マンション事業部で走り続けた3年間の経験を経て、ビル事業部へ異動しました。現在、先輩のOJTを受けながら、より幅広いアセットを扱うビル事業のノウハウを吸収中です。中規模オフィスビルの自社ブランドである「BUSINESS CUBE(ビジネスキューブ)」やホテル、物流施設の開発をはじめ、既存物件の資産価値向上など、幅広い事業領域を扱うビル事業は私にとってとても新鮮で、学べることが多いです。
また、オフィスビルは、ネットゼロエネルギービル(ZEB)など環境に優しい省エネルギー関連の対策も進めやすく、いろいろな取り組みが可能になると感じています。住宅と同様、オフィスも私たちが人生の長い時間を過ごす場所です。オフィスビルの屋上などの共用部に、テナント企業の社員が利用できるオープンスペースを設けるなどの事例もあり、そうした当社らしいこだわり部分についても、引き続き学んでいきたいと考えています。
メッセージ
世の中にいろいろなデベロッパーがあるなかで、一つ大成有楽不動産らしさを挙げるとすれば、それぞれの担当者が強いこだわりを持ってマンションやビルなどの物件を開発していることだと思います。このことから、素直にありのままの自分を大切にして仕事と向き合い、新しいことを柔軟に吸収できるタイプの人に当社を選んでもらえたらうれしいです。まずはいろいろな物件を見て、いろいろな先輩の仕事のやり方を学んでください。そこから自分の「引き出し」を増やしていき、こういう立地だからこんなアセットをつくりたいとか、こういうターゲット層にこの物件を購入してほしいなど、こだわりを持って自分らしい仕事につなげてほしいと思っています。

